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「仕事なんて選ばなければいくらでもある」に従ってはいけない

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バブル期を超える好景気で就活や転職活動市場は「超売り手市場」と言われて久しい。

それでも、日々就活を頑張っていてもなかなか内定が取れない学生であったり、転職先が決まらない社会人は存在する。

そういった人に対して「仕事なんて選ばなければいくらでもある」という言葉をかける人がいる。

実際にこういった言葉を言ったり、言われたりしたことがある人は多いはずだ。

しかし「仕事なんて選ばなければいくらでもある」というのは全く真理ではない。

またその言葉に従って本当に適当にそこらで募集している仕事に「えり好み」しないて就くとどうなるのか、それを経験して知っている人は案外少ない。

「仕事なんて選ばなければいくらでもある」が間違っている理由をこの記事では書いていきたい。

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人生を左右する仕事を選ぶ権利の全否定

まずはこれである。「仕事なんて選ばなければいくらでもある」と簡単に言うことができるがよくこの言葉の意味を考えると非常におかしい。

どんな仕事を希望して就くかというのは、普通に人生を左右することである。人生を左右するようなことを「えり好みしないで選べ」なんて暴言以外の何物でもない。

高校受験や大学受験で、日々受験勉強を頑張っている学生に対して「学校なんて選ばなければいくらでもあるだろ」なんてことを言う人がいるだろうか?世の中に仕事と同じように学校もたくさん存在することを考えればこの言葉もあながち間違ってはいない。

しかしこんなひどいことを受験生に言う人はまずいないだろう。どの学校に合格して学生生活を送るかというのは人生を左右することだからだ。

ただ、学生と社会人はステージとして全く別物だといえるので、例えば第一志望の学校に落ちたなどで暗い学生生活を送っていても社会人になればリベンジを測ることは普通にできる。

学歴は一生ついてまわるだろといわれるが、それはせいぜい新卒で就職する際に影響するくらいで2社、3社と転職すれば学歴なんて全然評価されない。

しかし、仕事は違う。

まず日本というのは普通に仕事選びを間違えたら文字通り「死ぬ」ことも十分あり得る社会なのである。

実際ニュースで過労死の問題が取りざたされているが実際には表に出てこない事例も数多い。

物理的に死ぬことはなくても体を壊したり、メンタルがやられたりして「社会的に死ぬ」人もいる。

久しぶりに同級生に会って近況を聞いたら誰それが仕事で体を壊した、メンタルを病んでしまった、今仕事しないで引きこもっているという話がやたら出てきてびっくりしたことがある。

学生時代に普通にスポーツをやっていたいわゆる「体育会系」であったり、性格が明るかった人ですらそうなっていてただただ驚く。

他にも残業代が一切出ないだの、○か月休んでいないだの、盆や正月休みもないだのといった働く上でのひどい話は本当に多く聞く。空前の好景気だとか企業が人手不足で引く手あまただとかいくらいわれても全く信じられないくらい。

それだけ私たちの世代の労働環境はひどいのだ。そんな時代に「仕事を選ばない」なんて選択をしたらどうなるか、火を見るより明らかではないか。

「仕事なんて選ばなければいくらでもある」に忠実に従えば、物理的にせよ社会的にせよ「死ぬ」リスクにさらされるだけである。

その点でブラックではない、人間らしい働き方ができる会社や業界を選んで何が悪いという話だ。

「仕事なんて選ばなければいくらでもある」はお前に仕事を選ぶ権利はない、とっととブラック企業に入って死ねと言っているのと何ら変わりないのである。

実際に経験していない

またこういった言葉を言う人に限って、自分は「えり好み」した会社に運の力も手伝って就いているものである。つまり「安全圏」から暴言を吐いているのだ。

そしてこれが一番たちが悪いのであるが、そうやって安全圏から発言しているので自分自身が「えり好みしないで仕事に就いた」経験がない。

なぜそう言い切れるのか、それは本当に「えり好み」しないで仕事に就いた経験のある人はとてもではないが「仕事なんて選ばなければいくらでもある」とはとても言えないからだ。

実際、私は過去に内定が全然取れなかったのと不景気だったこともあって「えり好み」しないで仕事に就いたことがある。なので私は仕事になかなか就けない、あるいは就こうとしない人に対して選ばなければ仕事なんていくらでもあるだろなんてとても言えない。

ではなぜ実際に「えり好み」しないで仕事に就いたことがある人は他人にそのようにアドバイスしないのか、理由はいたってシンプル。「百害あって一利なし」だからだ。

まず求人誌や求人サイトで常に募集を1年中募集をかけている企業は、それだけお金をかけて募集をかけないと人が集められないのだからほぼブラックである。求人誌や求人サイトで人を集めるのはあまり知られていないがかなり金がかかる。

求人サイトや求人誌でほぼ同じ求人内容なのに、何コマにも分けて大量に募集している企業をよく見るがまず100%ブラックであることに間違いないだろう。

そんな企業に「えり好みしないで」入ったらどうなるか。

まあ、間違いなく短期で辞めることになる。いくら募集しても人が集まらない会社、入ってもすぐに辞めていく会社は100%理由があるからだ。

そうなると俗にいう「履歴書を汚す」結果となる。短期で辞めた職歴はサラリーマンをやっている限りずっとついて回る。

短期で退職した職歴が就くと、日本はまだまだ転職する人に対して厳しい社会であるからいわゆるホワイト企業はまず雇ってくれない。結果前の職場と同じか、それ以上にひどいブラック企業で働くことになる。

単に履歴書を汚す結果になるだけならまだましで、先ほども書いたように心身を壊して長期間働けなくなるかもしれない。そうなった時の損失は本当に計り知れない。

また、ブラック企業でも学べることはあるなどとのたまう人がたまにいるが、実際に経験者から言わせてもらえば「ろくな経験しなかった」としか思っていない。

今振り返ってみれば、リーマンショック直後の不景気で卒業する年になっても内定が一社も取れなかった時点で真剣に起業することを考えるべきだったと思っている。それをしていればムダにブラック企業で消耗するだけの時間を過ごすこともなかっただろう。

「仕事なんて選ばなければいくらでもある」などとのたまう人は、たいてい実際に仕事を「えり好み」せずに就いた経験がないので聞く必要など100%ない。

まとめ

結論から言わせてもらえば仕事はガンガンえり好みすべきだということである。ホントに「選ばずに」仕事に就くとろくなことにならない。

ただし、どんな仕事に就きたいのか、どんな待遇で働きたいのかといったことはこれでもかというくらいに明確化しておくべきだ。

そしてこれが一番重要であるが結局のところ仕事に就いて働くのは自分自身なのだから、周囲の言うことはとりあえず聞くけど実際にそれに従うかどうかは自分が決めるというスタンスを強く持たないといけないと思う。

アナタを食い物にするブラック企業は思っている以上にアナタのすぐ近くで罠を仕掛けている。改めて言うが「仕事なんて選ばなければいくらでもある」なんて言葉に絶対に従ってはいけない。