「健康」というキーワードに私が持つ疑問

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テレビをつければ毎日どこかのチャンネルで「健康」をテーマにしたテレビ番組が放送されている。

あの食べ物がいい、この栄養素がいい、この運動を毎日やっていたら体型がめっちゃ変わりますといういわゆる「ポジティブな」内容の番組があれば、その一方でこの食べ物はいけません、こんな生活習慣は病気になります、これはこのような重大な病気の前触れですよといった「ネガティブな」番組もある。

正直見ていてうんざりする。みんなそんなに健康になりたいのかと。

健康番組を見てうんざりしている自分も、そりゃ病気がちだったり常に体に悪いところがある状態で生きるというのはつらいというのはわかっているので健康なほうがいいに越したことはない。

ただ、健康でいるほうがいいに越したことはないと思っている程度で健康のためにあれを食べよう、こんな運動をしよう、こんな生活習慣を辞めようといったことまでこだわる熱さは私にはない。

健康だろうが不健康だろうが人間いつか必ず死ぬんだしと思っている。

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世の中に健康の概念に当てはまっている人はいないも同然

そもそも健康とはどういう状態のことを言うのか。

ほぼすべての人が健康ってどういう状態ですか?と聞かれれば「精神的にも肉体的にもどこも病気したり悪いところがない状態」と答えるのではないだろうか。

WHO(世界保健機関)が定義する健康とは以下のことを言っている。

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言います。

日本WHO協会サイトより引用)

この定義を読めばあきらかだが、健康とは決して病気であったり体力がなくなっている状態ではないことを言うのではない。

肉体的にも精神的にも社会的にもすべてが満たされている状態のことを健康であると定義しているのだ。

巷にあふれる健康番組や情報を取り入れていくら肉体的に健康になったところで、精神的にあるいは社会的に満たされた状態にならなければ健康ではないということだ。

肉体的にはともかく、この日本において精神的にも社会的にも満たされた状態の人はどれだけいるというのか。ちなみにここでいう精神的にも社会的にも満たされた状態というのは悩みがなく、将来の不安もないということである。

説明するまでもなく現代の日本において本当の意味で健康な人は皆無なことは明らかだ。なのに肉体ばかり健康になってどうするというのかって話である。

どうしたら長生きできるかなんて結局誰もわからない

多くの人が健康を目指す理由はおそらく少しでも長生きしたい、早く死にたくないというものだろう。

しかし、どうしたら長生きできるかなんて結局誰もわからないものである。

実際に100歳超えて長生きしているひとに長生きの秘訣はなんですか?という質問をしている光景がよくあるがみんなそれぞれ回答が異なっている。

ある人は肉をあまり食べずに野菜をしっかり食べたといえば、別の人は肉をしっかり食べるようにしていると答えたり、そもそもわからないと答える人だっている。

誰がどう見ても不健康な生活習慣を続けていても平均寿命まで長生きする人もいれば、健康そのものな生活を続けていたはずなのに早く亡くなる人だっている。

そもそも健康だからと言って長生きすることとはイコールではない。たとえ健康だったとしても事件・事故に巻き込まれて亡くなることは大いにあり得るからだ。

長生きのために生活に制約を作ってまで健康になるとか本末転倒もはなはだしい

だいたい健康だの長生きするために、普段の生活に制約を加えてなにが楽しいのかと思う。

それで長生きして楽しいのかと。大体この世で生きていて楽しいことといえば不健康なことばかりではないか。一見すると健康的に見えるスポーツですらやりすぎると体を痛めるし

先ほども書いたが健康でないよりは健康であったほうがいいのは私も同じである。しかしそれにこだわりすぎるのもかえって不健康だろうって話なのだ。よっぽど幸せな人でもない限りWHOが定義している健康に当てはまることはないのだから。