最近の保険のCMがホントにひどすぎるので一言いいたい

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このブログでは、以前から保険に関して何度か苦言を書いたことがある。

サラリーマンに民間の収入保障保険がいらない理由

まだ保険を義理で加入しているんですか?お金をドブに捨ててますよ

これらの記事を書いてから結構な時間が経ったが、最近さらに保険のテレビCMの内容がひどいなと思うことが増えた。

なのでこの機会にまた改めて保険のテレビCMについて問題提起したいと思う。

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若者を馬鹿にし過ぎでは?~明治安田生命のライト~

最近アフラックやら損保ジャパン日本興亜(いつも思うがこの社名どうにかならんのか)が宣伝している収入保障保険が不要な理由は以前記事にしたので、ここでは詳しく書かない。

今回は明治安田生命がやたらテレビCMを流している「かんたん保険シリーズ ライト」を取り上げたいと思う。

かんたん保険シリーズ ライト

可愛らしい?人形がくねくねと踊ったり、いかにもアホそうな若者が「保険なんてわからねー」とか「保険って何?」とか言っているあのテレビCMだ。

このCMの内容だけでも明治安田生命は相当若者をバカにしているんだなと思うのだが、肝心の保険の内容もこれまたひどい。

テレビCMでは保険の内容については一切触れず「詳しくはライトで検索!」なんていうセリフで終わっているので、要望通り検索してみた。

ざっくりと保険の内容を見たら「よくもまあこんな保険を大々的にCM流して売っているな」と思うくらいひどいものだった。

とりあえずテレビCMでもこれをメインに売りたいんだろうなと思う「じぶんの積立」というプランをざっくり紹介する。

・月5000円の保険料から積み立てる。月5000円・10000円・15000円・20000円から積み立て額は選べる。

・5年で保険料の払い込みは終了して10年で満期を迎える際に、払い込んだ保険料よりも多くお金が返ってくる。

・積立だけでなく、万が一の時の死亡給付金や災害死亡給付金も含まれる。

この保険商品の売りはおそらく「コツコツ積み立てたら必ず払い込んだ保険料よりも多くお金が返ってくるよ。オトクだね!」といったものだろう。

月5000円を5年間払って10年後に9000円増えて返ってくるのがそんなに魅力的か?

しかし肝心なところは「どれだけお金が増えて返ってくるのか」である。

なんと月5000円の保険料を5年間毎月支払うと、10年後に満期を迎えたときに9000円増えて返ってくるというものだ。

(明治安田生命のサイトから引用)

表を見ればわかるが、払い込む保険料の合計額は5000円×12か月×5年で30万円となる。30万円支払って10年後に9000円を得るなんて馬鹿らしいと思わないのだろうか?

というか10年かけて9000円増やして何をしようというのか?9000円では1か月のスマホ代にもならないはずだ。

ちなみに月20000円でもひどい。

(明治安田生命のサイトから引用)

月20000円を5年間支払って10年後に36000円増えるよ、いいだろ?とか思っているのだろうか。

一日一時間バイトするほうがよっぽどお金たまるよ?

10年後に9000円とか、36000円もらえることがそんなに魅力的に移るのであればかなりオカシイ。

時給800円で一日たった1時間だけ週5日バイトを1年間続けるだけでも、800円×5日×4週×12か月で192000円もらえる計算になる。月20000円積み立てて10年待つよりもはるかに金額は多い。

お金を増やしたかったら積立保険を利用するより、超短時間でもバイトするほうがよっぽどお金が増やせるのだ。

カンタンな計算もできない人間がこんなにいるなんて・・・

この保険でお金を積み立てて、何かできるくらいにお金を増やせるとか本気で思っている人なんていないだろと思うのだがなんとこの保険、契約件数が2016年12月20日時点で12万件を超えたそうである。

単純に考えてこの日本において、10年間で最大36000円しか増やせない保険に魅力を感じる人が12万人もいるということだ。小学生でもできるカンタンな計算ができない人間がこんなに多くいるなんて日本ヤバいんじゃないだろうか?

先ほども書いたように10年待って9000円とか36000円とか増やすくらいなら、一日1時間でもバイトするほうがよっぽどお金は貯まる。

またお金を得る方法はバイト以外にも存在する。検索エンジンで「副業」と検索すればいくらでも答えは出てくる。

もっともこの保険に少しでも魅力を感じるような人が、副業をネットで探しても高確率で詐欺に遭うだろうから、結局近所で短時間でもバイトするほうが確実という結果になるだろうが。

保険やお金の知識なんて老いも若きもゼロに等しい

もっとも保険会社側からしてみれば「カンタンな計算もできなくて保険の知識もゼロの連中が引っかかればいいな」程度にしか考えていないはずだ。

ただ、このCMがひどいのは「若者=どうせ保険とかお金の知識とかリテラシーなんてゼロだろ?」といういかにもステレオタイプなものの見方をしていることである。

実際に保険代理店で働いていた経験から話すと、日本においては老いも若きも保険やお金の知識やリテラシーなんて皆無である。別に若者に限ったことではない。

若いころに加入した保険を後生大事に持っていて実はあれこれ保障が抜けてまるで使い物にならない状態になっているのに、バカ高い保険料を支払い続けている人がどれだけいたことか。

そもそも保険なんて必要だと思う人が入ればいいもので、強制加入である健康保険や年金でもない民間の保険に加入していないからと言ってバカにされる筋合いはないし、加入しているからエライなんてことは絶対にない。

必要性があるのに保険に加入しないのもバカだが、必要もない役立たない保険に加入するのも私から言わせれば同じくらいバカである。

収入保障保険の記事でも書いたが、これからは自分ですすんで勉強をして情報が正しいのか間違っているのか判断する能力を育てないと簡単に人に騙されることになる。人や企業に騙されたくなければ今からでもすぐに勉強をはじめよう。