サラリーマンに民間の収入保障保険がいらない理由

スポンサーリンク





最近、保険商品のCMでこんなのをよく見かける。

内容を要約すると

①小さい子供を連れた女性が病院を大急ぎで走っている。

②病室に駆け込むと夫と思われる男性がベッドにいる。

③病気になったのかケガをしたのかわからないが治療費は保険入ってるから大丈夫と言う夫に対して妻が「治療費は保障されても入院中の収入は保証されないのよ」と言い放つ。

④収入保障してくれる保険どうですか?

っていうやつだ。最近テレビをつけたらやたら流れているCMなので見たことがある人は多いはずだ。

ネットで検索したらその保険が出てきたのでリンクを貼っておく。

私はこのCMを見て思わず吹き出しそうになったのである。吹き出しそうになったのは決して妻役の女性がめっちゃ太ってたからではないwww。

入院中の治療費だけじゃなくてその間の収入も民間の保険でカバーしないといけませんよなんていう大してお金の知識のない人が見たら簡単に騙されてしまうCMを堂々と流していることに対してである。

多少なりともお金に関する知識を持っている人や、保険に詳しい人ならば私と同じ思いに駆られた人は多いだろう。

このCMに説得されて収入保障してくれる保険に入らないとと焦っている人がもしいれば、以降の記事をよく読んで勉強してほしい。

スポンサーリンク

サラリーマンはすでに収入保障されている

結論から言うとサラリーマンがわざわざ自腹を切って収入保障保険に入る必要性はない。

なぜそう言い切れるのか。

それは毎月強制的に天引きされている健康保険で入院や治療で仕事を休業している間の給付が行われるからである。

健康保険の給付内容の一つに傷病手当金という制度がある。

詳しくは上記のサイトを見てもらえばいいのであるが、かいつまんで説明すると仕事を連続して3日以上休業して給料がもらえない場合に給料を一日当たりで割った金額の3分の2が休業4日目から最長1年6か月もの期間にわたって健康保険から給付される制度である。

ちなみに3日以上連続して病気やケガによって働けない状態であればよく、この3日間には土日祝日あるいは有給休暇といったもともと仕事のない日も含まれる。

そしてこの3日間連続休業の条件は、一度条件を満たせば病気やケガから回復して職場復帰しても、また同じ病気やケガが原因で休業しないといけなくなったときは再び3日間待つことなく初めて休業した日から1年6か月以内の期間内であれば給付を受け取れる。

毎月給料から天引きされている健康保険は単に病院に行ったときに7割負担してくれるだけでなくこういった「収入保障」の面もちゃんと持っているのだ。

つまりサラリーマンはすでに健康保険で収入保障が得られるので、わざわざ民間の収入保障保険に入る必要がない。

こういった収入保障保険に入る必要性が少しでもあるのはサラリーマンではなく、自営業者である。

自営業者が加入する国民健康保険にも傷病手当金制度はあるのだが、こちらは任意給付なので確実に給付されるわけではない。なのでどうしても民間の収入保障保険で補う必要性がある。

どうしても休業中の収入を確保したいなら医療保険に複数入ればいいだけの話

大体、医療保険では病気やケガで働くことのできない期間の収入は保証されないという理屈がおかしい。

働くことのできない期間の収入が心配だというのであれば、医療保険を複数かければいいだけの話である。

そもそも医療保険で給付されるお金を全額治療費に使わないといけないなんていう決まりはどこにもない。

例えば入院一日につき1万円給付が受け取れる医療保険に加入していたとしよう。

1週間入院した場合、7万円もらえることになる。しかし、実際の医療費が7万円以下だったからといってその差額を返還する義務もないし他のことに使っても何ら違法ではない。

極端な話、医療保険で給付されたお金を病院の支払いに一円も使わずに当面の生活費にしてもいいのである。

病気やケガで仕事を休んでいるときの収入が心配だというのであれば医療保険の給付金額を多めに設定するか、複数加入すればいいだけなのだ。

実際私が保険代理店の営業をしていたとき、一人でいくつも医療保険やがん保険に加入している人はわんさかいた。

収入保障の面も考えて入っていたのか、あるいは単にお金に関する知識がないからそうしているだけなのか定かではないが、現行の医療保険も収入保障の面があるというのは知っておいてほしいところである。

これが損害保険だとそうはいかない。損害保険には利得禁止の原則というものがあり簡単に言うと自分が受けた損害以上の保険金を受け取って利益を得てはいけないというものである。

火事で家が全焼して家財道具も全部なくなったけど、火災保険からたくさん給付もらえたから前よりも高額な家を建てて、高額な家財道具も買えましたなんてことは許されないのだ。

まとめ

ここまでの内容をまとめると

・サラリーマンは健康保険から傷病手当金が出るのでわざわざ民間の収入保障保険に加入する必要はない。

・どうしても休業中の収入が心配なら、医療保険の給付額を上げるか複数の医療保険に加入することで給付額を多くしてそのお金を生活費に回せばいいだけ。

・医療保険で受け取った給付を全額病院の入院代や治療費などに使わないといけないという決まりはどこにもない。ただし損害保険は別。

といったところである。

お金をドブに捨てたくなければ、くれぐれもテレビCMで簡単に説得されて保険に加入することは辞めるべきだ。

保険は本来マイホームの次に人生で高い買い物であることはよく言われていることである。だったらマイホームを買うのと同じくらい保険に入る際は考えないといけない。

もっともマイホームすら簡単にハンコを押して契約するような金融リテラシーの低い人はどうしようもないが。

テレビでよく流れている保険会社だからと言ってあなたを騙そうとしていないとは限らない。

お金のことに関して騙されないためには自ら知識武装するしかない。お金の知識武装の初歩の初歩の本としては「誰も教えてくれないお金の話」が断然分かりやすくていい。基本的に漫画なのでかなり読みやすいはずである。