田舎の移住リスクを理解すべきだ

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最近、ブロガーの間では地方に移住することが流行っているようです。

まだ東京で消耗しているの?」でおなじみのイケダハヤトさんは東京から高知に移住しましたし、「ヒキコモリズム」の井上裕樹さんも草津温泉に移住して充実した日々を送っておられます。

お二方に共通するのは東京から地方に移住したということですね。そしてそれによってブログのアクセスが稼げるようになって結果として収益につながっているっていう。

このお二方は都市部から地方に移住するといいことあるようにブログで書いておられますし、今現在このお二方のように地方へ移住して生活を充実させることを検討しておられる方もいらっしゃるでしょう。

ただ、生まれたときから奈良の山奥に住んできた私からすれば地方や田舎への移住というのは全面的に賛同できるものではありません。

今現在都市部から地方に移住してうまくいっているのは結局運が良かったからだともいえるからです。

その理由を3つ以下で説明します。

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地方移住はギャンブルである

都市部から地方への移住はギャンブルです。

地方には地方特有のリスクが3つあります。

一つ目は移住した先が保守的で村八分にされてしまうリスクです。

たいていの地域は保守的な土地柄のところが多いです。生まれも育ちも奈良の山奥の私がいうのだから間違いありません。

保守的ということはよそ者をなかなか受け入れないということです。

元々その土地で生まれ育ってきた人間からすれば、なんでもあって便利な都市部からなんでまたこんな何もないところにやってきたんだよと思いますからね。

よそ者であるということは文化や慣習の違いによって村八分にされるリスクがあるということです。

イケダハヤトさんにしろ、井上祐樹さんにしろ、その他地方に移住してうまくいっている方々はたまたま保守色の弱いところに運良く移住できただけの話なのです。

また、田舎ではプライバシーという概念が全くと言っていいほどありません。

どんな仕事をしているとか子供は何人とかは当たり前で、どの車に乗っているかとか一日の行動パターンまで田舎では丸見えですよ。

それに都市部暮らしの人は耐えられるんですかね。

二つ目は田舎暮らしイコールのんびりできるわけではないことです。

人間関係が希薄な都市部とちがって地方では自治会活動がかなり多いです。

市町村の広報誌の配布、草刈、清掃活動、祭り、消防団活動、自治会による赤十字募金活動などざっと挙げただけでもこれだけあります。

しかもこれらの活動は、基本的に無償でなおかつ休日を犠牲にして行わなければなりません。

平日仕事をして、休日は自治会活動で潰れて休む間がないことは珍しくないです。

もちろん、これらの自治会活動に参加しないという選択肢もありますがそれをしたときにどうなるかですよね。都市部から田舎に自分から移住してきておいて自治会活動に参加しないなんて村八分一直線ですよ。

最後に挙げておきたいのは田舎イコール平和とは限らないことです。

場所によっては都市部以上に危険な地域というのは存在しますよ。

私は奈良の山奥住まいですが、普通にヤンキーとか暴走族、その他ヤバそうな方々が住んでいらっしゃいます。

地方を何回も旅行したことがある方ならうなずいてくれるでしょうが、田舎の方がむしろヤンキーが多かったり治安が悪かったりするものなのです。

私が通った地元の小学校はそれこそ全校生徒100人を大幅に下回るド田舎の小学校でしたが、上級生が下級生に殴る蹴るの暴力をふるったり、農地でいたずらして近隣住民とトラブルを起こしたり、校内でナイフを振り回したりとかなりの荒れっぷりでしたよ。

中学校に至ってはほぼ毎日、校内のどこかでガラスが割れる音がしてましたし暴走族がバイクの騒音で授業を妨害しに来ることも日常茶飯事でした。

都市部に住む人たちは田舎イコール平和な地域であると思いたいのでしょうが、人が少なくて人間同士の距離が近い分人間関係でトラブルが起きやすいですし、ひどくなると傷害事件や殺人事件になりかねません。

もう皆さんお忘れかも知れませんが、2年前にはこんな事件もありましたね。

参考記事:山口連続殺人放火事件

都市部に働きに出ていた人間が生まれ育った田舎に戻ってきた結果、人間関係でトラブルが絶えなくなり結果殺人事件を起こしてしまったというものです。

この事件では被疑者は「村おこし」を提案したが地域住民に拒否されたり、村で一番若いという理由で草刈の機械や燃料を負担させられた上に、機械を草と一緒に燃やされたりと田舎特有の人間関係のトラブルに巻き込まれていたことがわかっています。

地元で生まれ育った人間ですら、故郷に戻った時の振る舞いいかんによってこういった事件につながるリスクがあるのです。

ましてやなんの縁もゆかりもない人間がいきなり地方に移住したらどうなるでしょうか。リスクの大きさは火を見るより明らかではないですか?

イケダハヤトさんは地方移住するなら事前にネットなどで情報収集すべきことをブログで書いておられましたが、そもそもネット上に田舎の情報がアップされていることの方がレアです。

それこそろくに更新されていない役場のホームページくらいしか、その地域の情報がネット上にないなんていうことはざらにあるでしょう。

逆に言えば、だからこそ地方に移住したブロガーの記事が受けるんですけどね。あれは地方の情報がネット上にはまだまだ不足しているから需要があって、結果PVや収益を稼ぐことが出来ているのです。

情報収集が容易ではない以上、都市部から田舎への移住はかなりハイリスクであることがご理解いただけるはずです。

いかがでしょうか、ここまで書いてくると地方移住というのはかなりハイリスクであり、そう簡単にやるべきではないことが分かっていただけたはずです。

現在地方に移住してうまくいっている人は例外なく運よく良い地域に移住できただけの話なのです。都市部の人間が田舎に移住してうまくいく例の方がむしろ少ないことを肝に銘じておきましょう。