まだブラック企業問題を自己責任論で片付けようとすることの愚かさ

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ブラック企業の問題がマスコミやネット上で取り上げられることが大変増えました。

まあ、ブラック企業の犠牲になって亡くなっている人がいることを考えれば当然の話ですけど。

それでブラック企業問題が語られる上で必ず出てくる論点が2つあるんですよね。

一つはブラック企業の定義があいまい、二つ目は自己責任論です。

これら2つの論点はいずれもブラック企業を擁護する側の論点です。

つまりブラック企業の定義が定まらずあいまいなので、ブラック企業なんてのは存在しないんだという理屈と、結局会社を選ぶのは自分なんだから死ぬほど働かされる会社に入社したお前が悪い、すなわち自己責任だよという理屈ですね。

正直、アホかと思います。以下で論破していきます。

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定義があいまいなんていう理屈では片付けられない問題が出てきているから国が動いていることに気づけ

まず一つ目のブラック企業の定義があいまいという論点ですが、これは言うまでもなく関係法令に違反していることがブラック企業でしょう。

定義があいまいなんて言う人は、たとえ労働法などの関係法令を遵守していても人間関係が最悪だったりすればそこで働く人はその企業の事をブラック企業と言うんじゃないの?と考えているのでしょう。

そう言いたくなるのはわからないでもありません。

ただ、現実問題として厚生労働省が労働法などの関係法令に違反している可能性のある企業に立ち入り検査をしたり、ブラックバイトの実態調査をしたりしてすでに動いているわけです。

つまり国がブラック企業の問題を認識し、何とかしなければいけないと考えているのです。

国が動いている問題だというのにブラック企業の定義があいまいだからそんなものは存在しない、だから別に対策しなくていいなんて言う理屈は暴論を通り越して非常識ですらあります。

日本には労働に関するルールを定めた労働基準法をはじめ働く上でのルールを定めた法律がたくさん存在するのです。

なぜそういった法律が存在するのか、それはそういった労働の基準となる最低限のルールを作っておかないと労働で健康を害したり、国民の生活に悪影響が及ぶ可能性があるからです。

国が定めた法律に違反して経済活動をしている企業が存在し、その企業のせいで亡くなる人が出たり心身ともに健康を害して働けなくなる国民が生まれるというのは国にとって損失以外の何物でもありません。

だから国が対策に乗り出しているわけです。定義があいまいだからといってブラック企業を放置しておけば長い目で見たときに国にとって損失であることに気づいたからです。

ブラック企業の定義があいまいなんていう論点はもはやナンセンスなのです。

過剰な自己責任論が苦しんでいる人をさらに追い詰めているという事実

二つ目は自己責任論ですね。

長時間労働やパワハラセクハラ、最低賃金以下の給料などで労働者を苦しめる企業を選んだお前が悪いっていう理屈ですね。

それ、過労死したり精神的に追い詰められて自殺してしまった人の遺族に面と向かって言えるんですかね。

それくらい残酷なことですよ。

大体、自己責任論を唱える人って実は努力すれば何でもできると考える人と同じなんですよね。

人間一人の力を過剰に評価しているといいましょうか、人生においては自分の能力や努力以外の影響は全く受けないと考えている人だと言えるでしょう。

大間違いですよ、それ。

内定が取れないイコールダメ人間では100%ありません。の記事でも書きましたけど、人間一人の能力や努力なんてその時の運や社会情勢さらには環境の影響で簡単に吹き飛びますからね。

運や社会情勢、環境に関係なく、自分の能力や努力だけで思い通りの人生が歩めるのだという考えは傲慢でさえあります。

どれだけ努力しても能力があっても、たまたま就活していたときが絶望的な不景気だったら万年採用活動をしているようなブラック企業に行くしか選択肢がなくなることは十分あり得ますよ。

実際、私が大学生のころにお世話になったバイト先の先輩は超有名私立の大学院まで行ったとても優秀な方でしたが、不景気で就職先がなさ過ぎて結局超絶ブラック企業で有名な運送会社に就職しました。

自分の能力や努力のみで結果が決まるのであれば、この人は名の知れた大企業に入社してないとおかしいわけです。

しかし、運やその時の社会情勢、環境の影響が個人の能力や努力を吹き飛ばすほど大きかったのでブラック企業に就職せざるを得なかったわけです。

もしかしたら死ぬかもしれないレベルの働き方を強いるブラック企業に就職するか、それとも仕事に就かないでホームレスになるかの2つしか選択肢がなくても自己責任論になるのでしょうか。

起業すればいいじゃんという意見もあるでしょうが誰しもが考える選択肢ではありませんし、起業してから成功できる確率を考えれば現実的な選択肢ではないことは明らかです。

多くの人は何らかの形で会社勤めをして給料をもらって生活する生き方を選びますから。

そういった選択肢のなかった、あるいは少なかった人たちに対しても自己責任論を押し付けるのでしょうか。

今この国にはびこる過剰な自己責任論のせいで他人に相談できずに自分が悪いんだと追い詰められた結果、毎年自ら命を絶つ人が東日本大震災で亡くなられた方々をはるかに上回る状態が続いているのです。

もはや鉄道への飛び込み自殺は全国レベルで見ればほぼ毎日発生しています。

しかしそれで電車が止まっても、人々が亡くなった命に思いをはせるよりも電車がいつ運行再開するのか、遅れは何分なのかを気にするこの国は狂ってるとしか言いようがありません。

ブラック企業問題で見るような過剰な自己責任論が蔓延した結果、人々は自分の事しか考えられなくなり他人の命や人生を粗末にするようになったのです。

ここまで書いてくると結局のところ、ブラック企業問題は今日本にはびこる過剰な自己責任論が原因であると言えるでしょう。

過剰な自己責任論信者は自分の事しか考えられず、その結果他人の人生や命を犠牲にしてでも自分の利益を作ろうとするっていう構図です。

ブラック企業問題に関して定義があいまいとか過剰な自己責任論を振りかざすことは、ブラック企業で苦しんでいる人を自ら命を絶つレベルまで追い詰めているだけで何の解決にもなっていないことにさっさと気づきましょう。

そして原因があって結果があるという因果論を捨てましょう。それが自分や他人を過剰に追い詰める自己責任論の根源ですから。

もし、それでも原因があって結果があるのだという考え方が捨てられなければ、因果論を明確に否定している嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えを読みましょう。私自身何回も読み通すくらいの名著です。

また現在進行形で自分の働いているところがブラックなんじゃないかと思う人はさっさと次の職場を見つけて辞めてしまいましょう。

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ブラック企業やブラックバイトに関わってしまったことは単に不運だったんだと見切りをつけてさっさと行動しましょう。

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