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鉄道は接客業ではない

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私は大学時代と、社会人になってから1年ちょっとの期間ですが鉄道会社で駅員として働いていました。

外から見るのと実際にやってみるのではかなり大きな差があるもので、はたから見れば大きな企業で気楽にやっていたように見えますが、実際の仕事現場はなかなかハードなものでした。

もっとも理不尽だなと思ったのが、鉄道会社に接客態度や過剰なサービスを求める客ですね。鉄道は接客業ではなく運輸業なのにです。

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鉄道に接客態度求める奴なんなの?頭おかしいの?

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もう一度言います。鉄道は運輸業です。

日々、不特定多数の人間が利用します。

ホテルマンのように一人一人の要望に応えられません。

最大多数の最大幸福を求めるのが鉄道事業というものです。

にも拘らず、接客態度がどうこう、サービスがどうこう言う客の多いこと多いこと。

大してお金も払わないくせにです。

私が働いていた場所が関西という土地柄もあるんでしょうが、まあ日々の仕事は頭のおかしい客の対応といっても過言ではありませんでしたね。

どんな客がいたのか、世間にさらすために挙げましょうか。

昼間しか使えない格安切符を時間外でも使えるようにしろといって正規料金を踏み倒そうとする。たった200円くらいの差なのに客は2時間も粘った。最後は接客態度が悪いといちゃもんをつけだして先輩駅員がなぜか謝ることになった。

このはがきポストに出しといてとはがきを改札に渡してきた。

一番安いルートで東京まで行く方法を考えろと切符販売窓口を1時間以上ふさいだサラリーマン(50歳代)。そんなものは自分で考えなさい。

自分で電車内に忘れ物しておきながら、見つからなかった時におまえらが着服したんじゃないかといちゃもんをつけられる。

今挙げたのはほんの一部です。

駅員をやっていて思ったことは2つあって、結局人間はどこまでも自分のことしか考えられないんだなということと、駅員に当り散らさなければならないほど日々の生活でストレス貯めてんだなということですね。

実際、株主総会なんかで〇〇駅に急行停車させろとか、そういう声をまとめるとすべての列車が各駅停車になってしまうという冗談みたいなことが本当に起きるそうですよ。

最近、NHKのクローズアップ現代だったと思いますが、駅員が接客態度でサラリーマンにいちゃもんをつけられ、結果土下座させられたという痛ましい事例が出ていました。

客がもちろん悪いのですが、昨今大手鉄道会社は何を勘違いしているのか接客に妙に力を入れており、この駅員を守るどころかお客様を怒らせたとして叱責したそうです。

土下座した駅員さんはそれを機に仕事を辞めたとのこと。まあ私も似た経験はあるので気持ちはよく分かります。

土下座した駅員さんからしてみれば客に理不尽な理由で土下座させられた上に会社にまで怒られるんですから踏んだり蹴ったりもいいところです。

こちらからすればたった数百円程度でなぜに一流の接客を求められなければならないのかっていうことなんですよ。

そんなになんでも言うことを聞いてほしかったら万単位でお金を払えと言う話です。

一流ホテルの接客は確かにすばらしいものがあるでしょうし、お客様の要望には可能な限り対応するでしょうがその分料金に上乗せされているわけです。サービスに対する対価はバッチリいただいているのです。

たった数百円程度でなぜに鉄道会社もホテルマンと同じくらいの接客をしなければならないのでしょうか?

大した対価も支払っていないくせに何を私はお客様だと偉そうに威張っているのでしょう。

駅員というキーワードでネット上で検索すると「駅員 クレーム」というキーワードが上位に表れます。

ろくに金を払いもしないで王様みたく振舞おうとしていることが、恥ずかしいと思わないのかと思いますね。

それ以前に日々の生活のストレスを反撃してこなさそうな人に当り散らすあたりがどうかしています。

鉄道事業は先人の知恵と努力で安価な運賃かつ地球環境に優しい交通システムになっているわけです。

安価な運賃料金に対して日本の鉄道システムのすごさは世界一と言っても過言ではないです。

それだけで十分ではないですか?

鉄道会社や駅員にクレームをつけたいとお思いの方は、それがまず日々のストレスを誰かに八つ当たりしたいということから来ているのではないかと一度わが身を振り返ってみてはどうでしょうか。

私のブログになぜか「駅員 クレーム」というキーワードで来られる方が結構いらっしゃったので今回は鉄道会社は接客業ではないことについて書かせていただきました。