私の職歴シリーズ~新卒から新聞販売店編後編~

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そんなわけで新卒で入社した会社での最初の仕事が、客と先輩社員のケンカの仲裁というこれほど気分の悪い新社会人のスタートを切る人はいないだろうと思える最悪なスタートで私の社会人生活の幕開けとなりました。

まあ、自分が希望して入社したわけではない新聞販売店での仕事とはいえ、私はサボれない真面目な性格なので素直に先輩社員から朝夕刊の配達、集金、新規開拓や顧客管理、折り込み広告の作り方などを一通り教わりました。

アルバイトの人たちはほとんどじいさんばあさんばかりで、その上先輩社員も40代以上しかいなかったので私ともう一人の同期はかなり重宝されました。

しかし、新聞屋の社員の一日はかなりハードです。

朝、というか夜中の1時半に起床し、身支度を整えて2時に店に出勤。

朝刊を乗せたトラックがやってくるので下ろして、アルバイトの方の折り込みチラシを先に入れて配達できる状態にしてから自分の分をやります。

そこから配達。約2時間弱で300部ほど配り店に戻れば新聞の包装(ビニールやひもなど)を片付けいったん帰宅。そこから昼11時くらいまで仮眠。

昼ごろ再び出勤して次の日の朝刊折り込み広告を組みます。これがまた難しく、ちょっと調整がずれると2枚3枚と1組に入ってしまったり、逆にびりびりにチラシが破けて折り込み広告を組む機械の内部で紙詰まりを起こしたり、かなり技術を要するのです。

折り込み広告を組み終えたころに夕刊到着。折り込み広告は基本ないのでそのままバイクに積んで配達。

店に戻ったら集金をやったり購読継続や新規開拓の営業に出かけます。それを終えて自宅にもどるのが20時ごろ。

そしてまた夜中の1時半に起きて朝刊配達という無限ループです。

何がきつかったって休みが全くと言っていいほどなかったことです。信じられない話かもしれませんが日曜や祝日の朝刊を配り終えてからが実質休みみたいなもので、丸一日休んだのは10か月間の新聞屋時代で片手で数えられるくらいです。

それだけ働いても給料はそこらの会社の新卒と変わらんのです。むしろそれより少ないくらい。

当然ボーナスも退職金もありません。

ほかにも2か月間、研修という名目で地獄の寮生活を送ったり(朝から軍歌を大声で歌う、20キロ歩く、なんか目標や標語を叫び倒す等)、社員同士が店の前でケンカして警察沙汰になったりと、とんでもない会社でした。

ホントそんな会社でよく生き延びたなと思います。

結局、入社して半年で給料の遅配が目立ち始め、営業手当がなくなるなど悪い噂が流れるようになったことから転職活動を始めました。

とはいえ、休みなんて皆無でしたからまさに「寝る間を惜しんで」の転職活動でした。「転職活動したいんで休ませてください」なんて口が裂けても言えませんでしたから。

主に朝刊配達後から昼に出勤するまでの時間を使っていました。ただでさえまともに寝られない生活を送っているのに、さらに睡眠時間を削っていたのです。

いくら不景気でやむなしに新聞屋に就職したとはいえ10か月くらいで退職して転職しようとするのですから、転職活動は困難を極めました。

しかしそんな必死で生き延びようとする私に天の助けがあったのか、契約社員ではありますが一度新卒で受けて落ちた大手鉄道会社から内定をもらったのです。

これ幸いとばかりにろくに休みも給料もない新聞販売店を退職し、晴れて自由の身となりました。そして、新たな職場への期待に胸をふくらませていたのでした。

私の職歴シリーズ~大手鉄道会社編~に続く。