従業員が経営者の立場に立ってものを考えられるわけがないだろう

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私がブラック企業に勤めていた時、あるいは転職活動で求人を見るときに結構な割合で見たり聞いたりした言葉があります。

それは「経営者の立場でものを考える」という言葉です。

最近の求人でもよくありますよね。出来たばかりのベンチャー企業なので経営を学べますとか経営者の近くで仕事ができるので経営者のモノの考え方を学べますとかそういう決まり文句です。

あるいは、社長や上司なんかが従業員に対して「経営者の立場でものを考えろ」と言うこともありますね。

私はこの経営者の立場に立ってものを考えるという言葉に大変違和感を持っています。

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従業員はしょせん従業員です。

どうひっくり返ったって従業員は従業員ですよね。

従業員って、毎月一定の給料をもらう代わりに労働を提供する立場にすぎないわけですよ。

もっと言えばちゃんと契約の通り、労働を提供すること以外にやらないといけないことってないし、それができていれば文句を言われる筋合いもないわけです。

そんな立場から経営者の立場に立ってものを考えるなんて、どうやったって不可能なのはちょっと考えたらわかることです。

だって会社がつぶれたって従業員はそのことに責任なんて負いませんから。その時点で経営者の立場に立ってものを考えることなんてことが無理であることがわかります。

経営者は会社がつぶれたらそれこそ大ダメージを負いますから必死に経営に尽力するでしょうが、従業員は勤めている会社がつぶれたところで、せいぜい次の仕事を探すことに苦労するくらいで済みます。

最近では社内起業とか従業員から起業アイデアを募って新規事業を始めようとする企業もありますが、これも別に従業員が必ずやらなければいけないことではありませんし、失敗したところでどうってことはありません。

どのようにして売上を上げていくのか、新規事業を起こしていくのか、会社の資金繰りはどうするのか、優秀な人材を確保するにはどうすればいいか。

経営者の立場に立ってものを考えるということは少なくとも上記の課題は常に考えないといけないわけです。

従業員が優秀な人材を確保するにはどうすればいいかとか、新規事業とか資金繰りとかそんなこと考える必要なんて全くないでしょう。

そもそも、従業員が経営者側の考える「経営者の立場に立ったものの考え方」が出来るとしてもそれで万事うまくいくのでしょうか。

世の経営者たちは、自分の会社の経営について従業員が口出しすることを望んでいるのでしょうか。そんなことはまずありえません。

つまり、こういった経営者の立場に立ってものを考えろというのは、せいぜい会社の売上をいかに伸ばすか考えろということを単に言い換えているだけであることが分かります。

大体雇われの立場でどうやって経営なんて学べるのでしょう?

車の助手席にずっと座っていれば、ハンドルを握らなくても車が運転できるようになるでしょうか?実際にハンドルを握って運転しないと車の運転はできるようにならないですよね。

本当に経営を学びたかったら実際に会社経営者になるべきなのです。

従業員の立場のままで経営が学べるなんてことはありえません。

現在就職・転職活動をしている皆さん、従業員の立場で経営を学んだり経営者のものの考え方が身に着くなんてことは100%ありえませんので、そんな文言に騙されないようにしましょう。

そして本当に経営を学んだり経営者のものの考え方を身に着けたかったら、会社勤めなんてしてないで今すぐ会社を作るなり個人事業主として開業すべきですね。実際私も個人事業主として開業したとたんにものの見方がかなり変わりましたよ。